10月30日日曜日晴れ 7:50~11:07 14.7~23℃

ここのところ遠征続きだったので、今日は近場の葛西臨海公園に行くことにした。

葛西臨海公園地図20221030

①蓮池
MA300008(換算700mm撮って出し)
いつもカルガモばかりいる池にキンクロハジロがいた。
クチバシの根元が白いのでスズガモかなとも思ったが、頭の形がスズガモっぽくないし、短いが冠羽もある。
虹彩が黄色(金色)ではなく暗く濁った黄色なので幼鳥だろう。

②公園西端
MA300019(換算700mm撮って出し)
公園の西端の水路上にはヒドリガモの群れがいた。

MA300029(換算700mm撮って出し)
スズガモの小さな群れもいた。
真ん中も・・・スズガモだろうと思うが。

MA300046(換算700mm撮って出し)
ヒドリガモとユリカモメ。

MA300060-Edit(換算700mmノートリ)
陸に上がったヒドリガモたち。

③西なぎさ
MA300081-Edit(換算700mmトリミング1/3)
9時になったのでなぎさへ向かった。
スズガモの群れはまだ見られない。
西なぎさの沖にある杭上にはユリカモメ、ウミネコが止まっていたが、アジサシっぽい鳥がいた。

④西なぎさ突堤
MA300091(換算700mm撮って出し)
突堤の先端に向かう。
一番手前の杭にはウミネコ。
目の周りが白い。

MA300095(換算700mm撮って出し)
杭の上にはユリカモメ、ウミネコ。
セグロカモメがいないか探したが、見当たらなかった。

MA300114(換算700mm撮って出し)
カンムリカイツブリは一羽だけ泳いでいた。

MA300110-Edit(換算700mmトリミング1/2)
離れたところに例のアジサシがいた。
身体の大きさ尾の長さから考えると、コアジサシだろうか。
まだ南に渡ってないのか?

MA300118-Edit(換算700mmトリミング1/2)
ウミネコらとともに飛び立った。

MA300124-Edit(換算700mmトリミング1/2)
尾の先が分かれているがそれほど長くない。
アジサシではないが、クロハラアジサシよりか分かれている気がする。
また頭がゴマ塩ではないのでクロハラアジサシではないと思う。
結局コアジサシか。

MA300138-Edit(換算700mmトリミング1/2)
MA300150-Edit(換算700mmトリミング1/2)
また戻ってきた。

⑤コミミズク
突堤での観察を終えて戻ろうと進んだ9時半。
西の方から鳥がもつれ合うように数羽飛んで来て、そのうち一羽が目の前に降りた。

MA300153(換算700mm撮って出し)
コミミズクだ!
10mも無いのではないか。
慌てていたのでピントが合っていない。

ちなみに虹彩の色が黄色はコミミズク。
トラフズクはオレンジ。
フクロウは黒。

MA300163(換算700mm撮って出し)
MA300167(換算700mm撮って出し)
草むらの中だがこんなに近くで見れるとは。
この後、ウミネコに追い立てられて飛び立った。

MA300189(換算700mm撮って出し)
よくあることだが、後ろ姿はジャスピン。

MA300237(換算700mmノートリ)
ウミネコが襲い掛かる。

MA300243-Edit(換算700mmトリミング1/2)
逃げていくコミミズク。

MA300260-Edit(換算700mmトリミング1/2)
と思ったら旋回。

MA300276-Edit(換算700mmトリミング1/2)
MA300316-Edit(換算700mmトリミング1/2)
上昇気流に乗って旋回しながらどんどん登っていく。
コミミズクも他の猛禽と同じように帆翔するのか。
なんとなく低空をひらひら舞っているような印象しかなかった。
コミミズクは北(葛西臨海公園)の方に去っていった。

コミミズクが降り立った時、周りには私しかいなかった。
突堤の先端の方にいる人に合図を送ったが、当然のことながら気づいてもらえず。
飛び立った後、上へ向けて一所懸命撮っている私を見て気づいたようだ。
その人たちと今起きたことを話していると、再びコミミズクが葛西臨海公園の方から水路を飛んでやって来た。

MA300318-Edit(換算700mmトリミング1/2)
上手い具合に対岸に着地。

MA300323-Edit(換算700mmトリミング1/2)
コミミズク可愛すぎる。

MA300326-Edit(換算700mmトリミング1/2)
MA300327-Edit-2(換算700mmトリミング1/2)
MA300328-Edit(換算700mmトリミング1/2)
MA300329-Edit(換算700mmトリミング1/2)
カラスが向かってきたので迎撃するコミミズク。
ハシボソガラスかと思ったがハシブトガラスかな。

飛び立った後も、すこし上空を旋回していたので、後から人たちも十分に撮れたのではないだろうか。
この後、コミミズクは東なぎさのヨシ原に入っていた。
このまま定着してくれればうれしいが、葛西臨海公園はヨシ原が小さいし、海辺は風が強いので、コミミズクには厳しい環境だろう。



今日はそれほど風が強いとは思わなかったが、風切音がすごいのでなぎさはそこそこ強い風が吹いていたようだ。
帆翔するコミミズクもかなり風の影響でフラフラしている。

それにしてもコミミズクは何故、こんな時間に飛んでいるのか。
早朝や夕方なら分かるが。
もしかしたらたった今、北から荒川沿いに飛んで来たのかもしれない。
上空を旋回したのもウミネコやカラスから逃げたのではなく、ねぐらや狩場として利用できるか品定めしていたとか。

もうコミミズクが飛来なのか!?と思うが、ネットで検索してみると、過去10月にコミミズクが葛西に飛んで来たという話を2つほど見かけた。
案外あることなのかもしれない。
ちなみにこちらによると去年は12月に飛来したようだ。
また先週の土曜と昨日には渡良瀬遊水地に現れたそうだ。

一説によるとこの時期に見られる個体は、通過個体らしい。
コミミズクは関東だけではなく、それほど多くないが九州でも越冬するという。
南西方面に渡るために通過していくのか。

確かに、ZooPickerの写真を見ると、圧倒的に年が明けてからの日付が多い。
通過個体は狙って撮れるものではないから写真が少なくなる。
写真が多いということは、その時期にその地では定着して越冬しているのだろう。

しかし一見理屈が通っているように思えるが、どうも腑に落ちない。
何故通過する?
葛西はともかく渡良瀬遊水地に来たのなら、通過しないでその場にとどまっていればいいのに。
何故大変な思いをして、さらに先に進むのか。
謎は深まるばかり。

⑥上の池 センター前
センター前に行くと、トモエガモが出たという。

MA300349-Edit(換算700mmトリミング1/3)
MA300350-Edit(換算700mmトリミング1/3)
人気のあるオスではなくメスだそうだ。
私はオスしか見たことなかったので嬉しい。が

MA300362-Edit(換算700mmトリミング1/3)
翼帯の橙部の幅が広く見えるのでオスの幼鳥(若)かも?

ここで奥に飛んで行ってしまったので、トモエガモは見当たらなくなった。
その前に観察出来て幸運だったと言える。

総括:
何と言ってもコミミズク。
あれだけ狙ってもなかなか撮れなかったのに、こうもあっさりと撮れるとは。
さらにトモエガモまで。
あまり期待せずに挑んだ葛西臨海公園だが、望外の充実した鳥見となった。

ZooPicker
2022年10月30日(日)葛西臨海公園の野鳥観察記録

使用機材:

Olympus E-M1 Mark.II
PROMINAR 500mm F5.6FL
TX07(換算700mm)

iPhone13pro

(執筆:2022.10.31)